レザーケア

革製品のお手入れについて

基本知識

革の鞣し方について

タンニンなめし

植物性由来のタンニンに皮を漬け込む製法で、ミモザやオークなどの植物から抽出されたタンニンが使われています。漬け込む製法は数ヶ月という長い時間と手間がかかりますが、革に負担をかけずじっくりと浸透させるため、堅牢で使い込むごとに柔らかくしなやかな革本来の風合いを味わえます。

クロムなめし

クロム化合物をドラムと呼ばれる専用の機械に投入し浸透させます。仕上がるまで1日程度と時間がかからない製法なので、戦後は多くのタンナーがクロムなめしに切り替えたと言います。柔らかく頑丈な素材に仕上がり、経年変化が少なく、定期的なメンテナンスの必要も無いため、車のシートやソファなどに多く使われます。

コンビネーションなめし

タンニンなめしとクロムなめしの両工程を行い、両者の特徴を取り入れた製法です。クロムなめしを行なった後、タンニンを加えて鞣します。タンニン鞣しのように経年変化を楽しむことができ、且つクロム鞣しのような強さと柔らかさを持ち合わせ革に仕上がります。野球のグローブなどに使われています。