2022.04.23
レザープロジェクト
三田レザーの誕生に向けて②
作者探し
剥いだレザーの仕入れから、鞣し工程(姫路)を経て、皮から革へ辿る工程は、三田食肉公社の中田さんのお陰で出来るようになりました。つぎは製品化する作者探しです。
自営業のクリーニングでは鞄のクリーニングと修理をしているのですが、修理はもともと提携しているお直し工場にお願いしていました。稀にそこでも対応できない案件が来るのですが、その時にお願いしていたのが、八景中学、篠山鳳鳴高校で同級生だった亀川さんです。
ハンドメイドバッグの作者で主にオーダー品の販売や、ブティックに卸している方で、難しい修理案件も対応してくれる心強い方です。
三田レザー製品化の話も快諾頂きサンプル作りから積極的に参画いただきました。
試作品作り
まず、三田レザーの特徴としては、
三田市は近畿のシベリアと呼ばれる程、冬場の冷え込みは強く近畿地区では中部にあたる三田ですが豊岡などの北部のまちよりも冷え込みが強くなるほどです。
夏場は盆地特有の暑さもあり、この寒暖差が三田牛の美味しさにもつながってくるのですが、
冬場の厳しい気候から身をまもるために牛の表皮は薄くなり、毛穴の密度が高くなり繊維質が高まります。
したがって薄くても丈夫という特徴をもちます。
その薄くても丈夫という性質を用いた製品を作成していくことにしました。
まずは身近なモノからと財布作りをはじめていき、出来てきたのが、
二つ折りにこの財布です。
コンパクトで手のひらに収まる大きさです。お札カードコインが入り、
きめ細かくなっており手入れすればするほど艶感がでてきます。
小さいながらも高級感がでていると思います。
三田レザーの特徴がでているなと思います。