染料染めと顔料染め

染料染めと顔料染め

革の違いとは?

レザー製品の色の染め方ってバラバラなんです。

レザー製品の色って、ものすごく種類も多くてどれを買おうか悩みますよね!

実はレザーの染め方って大きく2通りあって

染め方によって全然経年変化が違うんです。

経年とともに味がでてくる

これぞ革の特徴。キレイナな白っぽいベージュが、経年とともに飴色になってくる。色がなじんで、どんどん変化してくる。それが染料染め。

経年してもあまり変化がない

使っても使っても、あまり色の変化がでない。元の色に近い状態が続く。

それが顔料染め。

革に染み込ませて染める→染料染め

革の表面に染料をのせる→顔料染め

好みに合わせて購入しよう

革の色の変化こそが革だ!という価値観と、いつまでも綺麗な色でいてもらいたいという

価値観で別れます。

自分の成長に合わせて、もっているレザーの色もかわっていく。付いた傷も可愛さだだと思う方は

染料染めレザーを。

いつまでも綺麗な色で、メンテナンスも楽で、万が一な時も、染め直しが可能で長ーく付き合うことをしたいという方は、

顔料染めレザーを。

皮と革の違い

皮と革の違いって説明できますか?

本革かと原皮など、レザーの事を

記載するのも漢字がわかれていますよね。

レザー産業で働いている方なら常識な

使い分けがあるのです。

〇〇をした前後で漢字が変わる

皮と革。これは、レザー製品を作るときに

必ず行う、とある工程の前後で呼び方が

変わります。

それは、鞣し(なめし)工程

なめしをする前→皮

なめしをした後→革

 

なめしとは?

なめしとは、まだ毛や脂肪が付いたままの原皮を、レザー製品に加工しやすいよう、施す作業で、姫路やたつの市は世界の鞣し工場

と言われるほど盛んな産業です。

石灰に漬けて、余分な毛や脂肪をとかし、大きなドラムで何回も何回も回転させながら、丈夫で、柔らかな革へと変化させます。

 

 

進路ガイダンス授業

先日、三田市にある祥雲館高校の1年生対象とした、進路ガイダンス授業にて

地方創生という枠組みで今回の三田レザーの取り組みを生徒様にお伝えしてきました。

転勤族で、外にでたから見えた視点

地方の高齢化を伴う人口減少

地方の魅力の低下

これからの大切な価値観

などを、お話してきました。

彼らは1週間後に進路、理系文系を決める大事な時期で真剣に聞いてくれていました。

鋭い質問も頂き汗をかきながらの授業でしたが、

すこしでも、仕事として地域課題解決をする人たちが増えるといいなと思います。

NHK様に取材頂きました!

キンゴジン

NHKのニュース金5時という番組内で紹介される「キンゴジン」の取材を頂きました。

なんと、全国放送です。。。

編集でうまいこと喋っているように見せてもらいたい。。。

 

今回は、

おさきクリーニング⇒春日農場さん⇒たつの市丸太産業さんの順番で撮影。

鞣し工程が三田レザーでテレビにでるのは今回が初です!

靴や財布の職人もすごい方なんですが、鞣し工程の方々も情熱たっぷり知識豊富で

信頼して取り組みができそうです。

全国で三田レザーがひろまりますように。。。

 

三田レザーの鞣し工場 @たつの市 丸太産業様

世界有数のタンナー

姫路やたつの市は、世界でも有数の皮革産業が発展している地域で、鞣し工場も多数ございます。

ここに世界中の原皮が船で運ばれたり、一般の方が持ち込みをして原皮をレザーへと鞣す工程を

行います。

鞣す工程

鞣す工程としては大きく分けて記載すると。

1,原皮から毛や余分な皮脂を取り除く

2.鞣す媒体液に浸して回転させれる。↑の動画です。

3.しなやかになるよう、回転させる工程を繰りかえす。

4.栄養を革にあたえる

5.表面コーティングや染色をする

 

流れとなります。

鞣す際に使用する媒体液が、植物性のタンニンか、金属製のクロムかにわかれます。

最近は、クロム鞣しが多いですね。仕上がりの質のばらつきが少なくていいそうです。

積み上げられているのがクロム鞣しを終えた皮です。

ウェットブルーといって、よく染める前の革をヌメ革といいまして、それが革の色だと言われているのですが、本来の革のもともとの色はこのように水色をしているんですね。僕も初めてみました。

綺麗な水色でこのままでも十分だとも思いましたが、これを少し色を混ぜて白っぽくし、そのあとに染料染めか顔料染めをして、ようやく加工に使えるレザーへとかわります。

皮と革

レザーには、皮と革とい字があります。これは明確に使いわけされており、

原皮、つまりとさつされた時に皮膚をはぐのですが、その剥いだ皮膚を「皮」

とよび、それを鞣し加工をしてレザー製品へと加工できる状態にしたものを「革」と呼びます。

丸太産業様

丸太産業様は、一般的には少量の革の作成販売を受けて頂けます。

最近ではジビエレザーの依頼が増えているようです。NHKでも特集されていたのを見た記憶があります。

 

1回は工場となり、2階は展示室となっており、色の指定や型押しのスタイルなど現物をみて

依頼もできるので、めちゃくちゃ便利!

そしてお洒落、、、、、、

こんな店を持ちたいなと思いました。

 

今回はNHKの取材があり、その撮影でお邪魔したのですが、たくさんの事を教えて頂き感謝です。

クリーニング業にも活かせる知識を得て大変勉強になりました。

三田レザーの特徴

やはり小ぶりなことは小ぶりだそうです。使える部位がすくないのでコストがあがるのではと懸念されていたのですが、

実際仕上がってきたのを見ると、キズやアザもすくなく小ぶりながらも使える部位がおおきく、質感もいいのでびっくりしたとのことでした。

生産農家さんが丁寧にブラッシングしているお陰だとお話頂きました。

そして、丸太産業さんも僕と同じ、なんでもチャレンジする精神の持ち主!

これから連携していいレザーを産みだしていけると確信しました!