オリジナル記念品制作

 

三田青年会議所様よりご依頼頂き、三田レザーでレザーボタントレイ(小物置き)をオリジナル刻印入りで制作させて頂きました。

 

ノベルティなど海外製でかなり安価で制作できる企業と比較すると高価とはなりますが、

サステナブルなレザーを使用した、背景、ストーリーのある革小物を制作することが出来ます。

 

ご予算に応じて、制作するアイテム、数量、大きさ、刻印種類などご相談させて頂きますので、

お気軽にお問合せくださいませ。

 

染料染めと顔料染め

染料染めと顔料染め

革の違いとは?

レザー製品の色の染め方ってバラバラなんです。

レザー製品の色って、ものすごく種類も多くてどれを買おうか悩みますよね!

実はレザーの染め方って大きく2通りあって

染め方によって全然経年変化が違うんです。

経年とともに味がでてくる

これぞ革の特徴。キレイナな白っぽいベージュが、経年とともに飴色になってくる。色がなじんで、どんどん変化してくる。それが染料染め。

経年してもあまり変化がない

使っても使っても、あまり色の変化がでない。元の色に近い状態が続く。

それが顔料染め。

革に染み込ませて染める→染料染め

革の表面に染料をのせる→顔料染め

好みに合わせて購入しよう

革の色の変化こそが革だ!という価値観と、いつまでも綺麗な色でいてもらいたいという

価値観で別れます。

自分の成長に合わせて、もっているレザーの色もかわっていく。付いた傷も可愛さだだと思う方は

染料染めレザーを。

いつまでも綺麗な色で、メンテナンスも楽で、万が一な時も、染め直しが可能で長ーく付き合うことをしたいという方は、

顔料染めレザーを。

経営コラムを依頼頂きました。

経営者団体が発行するコラムに掲載していだくことになりました。

株式会社クリーニング・センターおさき

代表 尾崎勝浩

 

・地域課題をビジネスチャンスに

地域には多くの課題が山積しています。いくつもの人や団体が課題解決に向け取り組みをしています。しかしながら、三田市は加速度を伴って人口減少化社会を迎えることが現実で、さらに多くの課題や、今私たちが魅力だと感じている物事が、なくなっていく事が危惧されています。現に、多くの賑わいの創出であった誓文払いや、花火大会なども中止となっています。市民病院も移転となります。

もちろん行政や政治家の方々も努力をされていますが、人口も減り税収も減りとなると、課題解決にむけての取り組みも制限を余儀なくされます。

 

各団体への市からの助成金も減少しており、いままさに持続可能な課題解決への取り組みが必要となっています。

 

・経営の観点で地域課題を

私たち、経営者は常に会社を存続さえることが出来るようにと活動をしています。その観点を地域課題へと向けることで、地域課題を解決しながらも営利活動を行うことができ、まさに持続可能な課題解決の取り組みを実施できると考えます。着目しやすい観点として、以下の3つのタイプがあります。

 

・未利用な地域資源3つのタイプ

「凡」・「負」・「棄」

「凡」は、平凡でどこにてもあるもの。身近な生物や自然、エネルギーなど。竹林や空き家。

「負」は、利用しにくい、迷惑、イメージが悪いこと。豪雪や、遠隔地域、迷惑施設、汚染土壌など。

「棄」は、かつては利用されていたが、廃れた、見捨てられたことであり、里山や棚田、伝統工芸、廃校など。

 

・三田牛の減少

三田が誇る三田牛は、年間200頭の生産です。年々減少しており5年前の半分以下です。コロナ禍、経営難、担い手不足など原因は様々ですが、私はこれまで価値がないものと見られていた三田牛の革に着目しました。かつては、産業廃棄物として処理されていました。これを買い取りレザー製品へ。そして三田市の新たな名産として、三田牛を育てる生産者の少しでもの負担軽減に、そして、こんな素晴らしい牛を育てているという誇りをさらに高めるためにと活動を開始しました。

3年面となりますが、お陰様でテレビやネットニュースでも取り上げて頂き、三田市のふるさと納税返礼品にも登録頂けました。

まちへの貢献は社業で利益をだし納税するだけでなく、直接的に課題解決をして、尚且つ持続的に継続して事業活動を続けることが出来ることでも、まちへの貢献が可能です。

 

・まちを元気にする人たちが増えること。そんな人たちが多く暮らすまちは、

明るいと私は信じています。

ショルダー&ハンドバックにもなる新商品の販売を開始いたしました。

 

詳しくは下記から

https://timeline-media.jp/projects/26

進路ガイダンス授業

先日、三田市にある祥雲館高校の1年生対象とした、進路ガイダンス授業にて

地方創生という枠組みで今回の三田レザーの取り組みを生徒様にお伝えしてきました。

転勤族で、外にでたから見えた視点

地方の高齢化を伴う人口減少

地方の魅力の低下

これからの大切な価値観

などを、お話してきました。

彼らは1週間後に進路、理系文系を決める大事な時期で真剣に聞いてくれていました。

鋭い質問も頂き汗をかきながらの授業でしたが、

すこしでも、仕事として地域課題解決をする人たちが増えるといいなと思います。

レザーの洗濯方法

 

色落ちしないか確認

まず、レザーを洗えない要因、洗うことで起こりえるリスクですが、

・色落ち 色泣き

・型崩れ ちぢみ

が考えられます。

まずは洗うまえに、ふきんなどに水を含ませて皮革部分をふき取ります。目立たないところで。

そこで色が布巾に付着すると色泣きや色落ちする危険があります。

色落ちしたらまた染めるなどすれば問題ないのですが、

革×キャンパスなどの異素材で出来ているカバン。バレンシアガなどに多い組み合わせです。

水に濡れて革からキャンパスに色が移る色泣きが起こります。

それは要注意です。洗わない方がいいでしょう。

型崩れ防止

型崩れに関しては急速に乾燥すると縮みが起こります。

自然乾燥をさせます。

そして、乾かす際に、レザーローションやレザーオイルを革にいれてから乾燥させます。

また、カバンなどはタオルを中に詰めて型崩れしないようにします。

洗剤

レザーの汚れの程度によって使い分けるのですが、基本的には酸性の洗剤を使用します。

レザーなどの動物性繊維はアルカリ性に弱く脆化(ぜいか)といって繊維が分解されてしまいます。

なので酸性洗剤を使用します。

家庭用のシャンプーとかは酸性が多いです。

また、よごれがあまりなく、においなどが気になるようでしたら、

リンス(油分が多い)をぬるま湯に溶かして、すすぎ洗いをする程度で充分です。

 

三田レザーの誕生に向けて③

クラウドファンディングの実施

あと、クラウドファンディングを実施しました。

三田牛という名産をみんなで守ろうという意味で、購入というより支援という形でレザーをお渡しし、支援者様もこのプロジェクトの一員であるということにしたいからです。

私は、過去にSANDA スカイランタンプロジェクトで、三田市役所前で千個のスカイランタンを夜空へ放つというイベントで参加者を募るのにクラウドファンディングを実施しました。

 

今回しようしたのは、KIBIDANGOというサイト。手数料の安さが決めてでした。

https://kibidango.com/1936

いくつかクラウドファンディングを実施しているサイトはあるのですが、下記に昔調べた内容を記載します。2018年当時ですので、詳細は直接お確かめください。

Ⅰ WHAT’s クラウドファンディング

事業発案者がネット上にて不特定多数の方々から出資金を集め、事業を実施する行為
発案者⇔仲介業者⇔出資者の3者によるカネ・モノ・情報のやり取り。
プラットフォーム会社は、事業主が得た寄付金の手数料で収益を得るビジネスモデル

①種類
購入型 出資者はリターンを得る事ができる。
創業や新商品販売などに主に使用されている。
下記2つの調達制約条件のどちらかを選択。
ALL or Not  目標金額に未達成で全没
ALL in 目標関係なく集まった分を得る
(すでに実施する事が決まっている事業向き)

寄付型 出資者へのリターンはない。また出資金も小額から開始できる。
1口500円など。ただし、手紙などの返信が慣例となっている。
ボランティア、社会貢献事業に最も使われているツール。
災害復興など。
②手数料
購入型 5~22%プラス決済手数料 参考:日本青年会議所クラウドファンディング
寄付型 20%前後 手数料17%

③プロジェクト期間
クラウド仲介者への、タスク掲載申請し、通過後4~5週間にて、掲載ソース作りを経て掲載。
タスクの締め切り期間は、2~3ヶ月程度が適正のよう。
トータル3.5~4ヶ月 ただし、入金は翌々月になるなどのタイムラグがでるので、支払先への配慮が必要。

④準備物
・掲載ページの事業紹介文、写真データ、動画などなど

⑤広報活動
各SNSでの拡散が一番効果的。ただし支援者のターゲットを設定し効果的なツールの
検討が必要。

事業者一覧

・購入型クラウドファンディング事業者の手数料
購入型クラウドファンディングでは、通常の手数料の他に、決済手数料も必要になるサービスもあります。
各クラウドファンディングサービスを検討する際には、決済手数料も考慮に入れましょう。
事業者名 手数料
moonshot(ムーンショット) 5% PJ成約率は75%と高い。成約後3日で振込み。
Kibidango【きびだんご】 10% PJ成約率80%
MotionGallery (モーションギャラリー) 10%
CAMPFIRE(キャンプファイヤー) 17% 国内最大のプラットフォーム。閲覧数は多い。
Readyfor(レディーフォー) 17% 社会貢献性の強いプロジェクトが多く見られる。広報活動にも積極的で、様々なメディアで取り上げられている実績
Makuake(マクアケ) 20%
A-port(エーポート) 20% 同社が有するメディア掲載の可能性もあるため、PR力が強いサービス
GREEN FUNDING(グリーンファンディング) 20%
ShootingStar (シューティングスター) 20%
COUNTDOWN(カウントダウン) 20% 海外にも目を向けた日英対応
ENjiNE(エンジン) 22.80% チケット購入型”家族の分やプレゼントとして購入することも可能
未来ショッピング 22.80%
・寄付型クラウドファンディング事業者の手数料

寄付型クラウドファンディングの手数料は、購入型クラウドファンディングと同様のモデルです。
事業者名 手数料
Readyfor Charity 17% 自治体や大学、認定NPO法人などさまざまな団体が活用
JAPANGIVING 15% 寄付型クラウドファンディングのプラットホームとしては国内最大規模
A-port寄付型 20%

Ⅲ KSF キーサクセスファクター
①共感・共鳴
「DEVELOP」フレームワーク
Diversity 多様性です。多様な人のあり方に寄り添ったコミュニケーションを心掛けてください。
Emotional 感情に訴え掛けるようなストーリーベースで語ることで、生活者の心を揺さぶるように
Visual 情報を伝えて拡散してもらうためには、視覚情報によって概念やイメージをスムーズに伝えること
Empathy 生活者の反応・共感を重要視すること、多くの人から共感を得ることができたら、その事実をPRなどで伝える
Link 社会とのつながり、社会背景と関連付けてPRする内容の意義を説明すること。そしてブランド愛やファン心理を尊重してコミュニケーションを取る
Loyalty
Originality 独自性です。「世界初」など、独自性を見つけてアピールする
Personalize ターゲットとする層に「自分に関係のあることだ」と受け止めてもらえるような情報を入れる

②魅力的なリターン
・セット金額のバリエーションを持つ。3000円、4000円、7000円など。
明確な支援者像を設定し、その方へ本当に魅力的なセットになっているか。

3000円、5000円、10000円、30000円が集まりやすい。
高額支援は企業まわり。

③初動が肝心
PJ開始日に多くの支援が集まっていれば、メディアや、サイト上位に表示されやすくなる。
また、魅力的であると感じてもらいやすい。

三田レザーの誕生に向けて③

販売経路

商品化は何とか目途がついたけど、販路をどうしたらいいのか。。。

今回の趣旨(地域おこし)を考えて、通常のショッピングサイトだけではなく、もっと違った経路で

ユーザー様に届いたらいいなと考えておりました。

ふるさと納税返礼品登録

そこで、一つ目にふるさと納税の返礼品に登録をしました。

簡単に申請できるのか不安でしたが、窓口の担当者の方に伺い、趣旨の説明、三田市のモノを利用しての

商品なので問題なく登録できるであろうとのことで、

申請書類1枚と宣材写真の提供をして、1週間程すると、三田市長からの許可がおりた書類がとどきました。

案外簡単に、ふるさと納税の返礼品に登録できるんだなと感じました。

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/28219/5205112

ふるさと納税の返礼品に登録して1か月ほどで最初のオーダーをいただき、その後ぽつぽつと

オーダーを頂くようになりました。

やはり年末調整のタイミングでは一気にオーダー頂き、全然しられていないブランドなのに

販売に至ることが出来てよかったです。

ふるさと納税で購入された後は、専用のシステムを使って顧客情報をもとに製品の発送を致します。

請求書の簡単にWEB上で発行できて誰でも簡単に受注管理ができます。

地域のものをサービス提供されている方は絶対に使うべきシステムです。

登録も簡単なのでおすすめです。

そして、返礼品が増えることでその地域の活性化につながるので、そういった方々が増えることを

期待ます。

 

三田レザーの誕生に向けて②

作者探し

剥いだレザーの仕入れから、鞣し工程(姫路)を経て、皮から革へ辿る工程は、三田食肉公社の中田さんのお陰で出来るようになりました。つぎは製品化する作者探しです。

自営業のクリーニングでは鞄のクリーニングと修理をしているのですが、修理はもともと提携しているお直し工場にお願いしていました。稀にそこでも対応できない案件が来るのですが、その時にお願いしていたのが、八景中学、篠山鳳鳴高校で同級生だった亀川さんです。

ハンドメイドバッグの作者で主にオーダー品の販売や、ブティックに卸している方で、難しい修理案件も対応してくれる心強い方です。

三田レザー製品化の話も快諾頂きサンプル作りから積極的に参画いただきました。

試作品作り

まず、三田レザーの特徴としては、

三田市は近畿のシベリアと呼ばれる程、冬場の冷え込みは強く近畿地区では中部にあたる三田ですが豊岡などの北部のまちよりも冷え込みが強くなるほどです。

夏場は盆地特有の暑さもあり、この寒暖差が三田牛の美味しさにもつながってくるのですが、

冬場の厳しい気候から身をまもるために牛の表皮は薄くなり、毛穴の密度が高くなり繊維質が高まります。

したがって薄くても丈夫という特徴をもちます。

その薄くても丈夫という性質を用いた製品を作成していくことにしました。

まずは身近なモノからと財布作りをはじめていき、出来てきたのが、

二つ折りにこの財布です。

コンパクトで手のひらに収まる大きさです。お札カードコインが入り、

きめ細かくなっており手入れすればするほど艶感がでてきます。

小さいながらも高級感がでていると思います。

三田レザーの特徴がでているなと思います。

 

三田レザーの誕生に向けて

 

1年半ほど前の2020年10月ごろ、所属している一般社団法人三田青年会議所で、専務理事職を請け負った際、当時の理事長の中田英一さんと車移動をしているときに、何気ない会話からスタートしました。

青年会議所の理事長と専務は野球でいう投手と捕手、店舗でいう店長とマネジャー、

夫婦の間柄に近く、家族とすごすより長い時間を共有する変な間柄となります。なのでこれからの夢や野望などを語る機会が多くなります。

人口減する三田市

僕はもともとクリーニング業を継ぐために5年ほど前に、大手のスポーツ用品店を退職し三田へ戻ってきました。三田市は1980年代のニュータウン開発で急激に人口が増加し10年連続人口増加率全国1位をとり、賑わいとともに発展してきました。しかし、現在はその反動ともいえる少子化をともなう高齢化社会を迎え入れます。それも全国でも稀な速度で。。。

厳しい家業

そんな中、私の実家は明治創業のクリーニング店。老舗とまわりには言われていますが、毎日朝から晩まで必死に父と母は働いています。

クリーニングの市場規模は年々縮小し、いっとくは1000億市場が、コロナの影響もあり300億規模に。家業も三田市の発展とともに1980年代に急成長し、いまは年々厳しい経営状況となっています。また、大手の参入もあり、値段も大手にあわせていたので、いつもくたびれ儲けです。

わたしが帰郷した際に、大手にはできない何か特色をつけなければと考え、その時に全国でも取り扱いが少ないレザー製品のクリーニングが出来るようにと勉強と実践を重ねました。

いまでは全国各地からご依頼がくるようにまでなりました。

なんとかしたい

家業を続けているなかで、やはり、このまま続けていてもいつかは衰退してしまうとも思っていました。三田市自体が元気にならないと会社も戻らないなと考えました。

なにかまちおこしになるもはないかなと、クリーニングの配達中に毎日考えていたときに、

自分の経験(レザークリーニング)と、三田市には全国に誇るブランド牛三田牛があることから、その革を使ってブランドをつくり、三田市を盛り上げていけるのでは?!と行きつきました。

とはいっても、三田牛の革なんかの入手方法もわからないし、ましてや剥いだ皮をなめして革にする伝手もないし、できないだろうなーと半ばあきらめながらも心に持っていました。

偶然

そんなレザー製品をつくる夢をもっていました。そんな時、三田青年会議所で専務理事をすることとなり、当時の理事長の中田英一さんと車移動をしているときに、会社の事なども相談していて、そこから将来の展望についての話をしていたのですが、

三田牛の革でレザーを作りたいんすよねー

と、何気なく言ったら

え?それ出来るで

とまさかの返答。

中田さんは、三田食肉公社の当時顧問を務めておられたようで、全然知らなかった僕は驚きと喜びを持った記憶があります。

調べてみると

中田さんから三田牛についての知識をたくさん教えて頂きました。生産農家さんの家にもお邪魔しました。

農家さんが高齢化して継承者が少ないこと。経営的な観点で三田牛ではなく神戸牛をそだてることに切り替えたとこ。その他の要因もあり、年間200頭の生産しか現在はありません。3年前は500頭。

地域の誇りが消滅する危機をむかえていました。

地域の誇りを守るプロジェクト

三田牛は三田市民なら誰もが地域の名産とこたえるほど、市民の誇りともなっています。

そんな地域の誇りをまもるためにも、活用されていなかった革をブランド化し、少しでも高値で

牛が売り買いされ、また、手塩にかけた牛の革を、レザー製品として一生大事に使って頂くためにも、

絶対に製品化し、広めていこうと決めました。